SNSに殺されるな
- 宏太 伊丹
- 2024年6月9日
- 読了時間: 4分
社会的プレッシャーとソーシャルメディアの影響
20代というのは、多くの人にとって人生の重要な過渡期です。私自身もその一人であり、この時期に感じた社会的プレッシャーやソーシャルメディアの影響について書きたいと思います。
ソーシャルメディアと比較の罠
ソーシャルメディアは、私たちの生活に深く根付いています。インスタグラムやフェイスブック、ツイッターなどのプラットフォームで、他人の成功や華やかなライフスタイルを目にする機会が増えました。しかし、これが不安を引き起こす大きな要因となることがあります。
例えば、ある日、私はインスタグラムを見ていて、友人がヨーロッパ旅行に行っている写真を次々とアップロードしているのを見ました。彼女の輝く笑顔と美しい風景を見て、「なんて素晴らしい人生なんだろう」と思わずにはいられませんでした。それに比べて、自分の毎日は退屈で、何も特別なことがないように感じました。
心の中で、「自分ももっと頑張らなければ」と焦る気持ちが芽生えましたが、同時に「自分には無理だ」という自己否定の感情も湧き上がりました。友人の写真を見るたびに、自分の人生がどんどん色褪せていくように感じました。
しかし、冷静に考えてみると、ソーシャルメディアに映るのはあくまで表面的な部分に過ぎません。友人がどれほどの努力や苦労をしてその旅行を実現したのか、また彼女自身がどんな悩みを抱えているのかは見えないのです。ソーシャルメディアは、他人の成功の一部分しか映し出さず、私たちはその背景を知らずに自分を比較してしまうのです。
人間関係と社会的期待
20代は、新しい友人関係や恋愛関係を築く時期でもあります。しかし、これもまた大きなプレッシャーを伴います。社会的な期待や人間関係の変化が、不安を増幅させる要因となります。
私は大学を卒業して新しい職場に入ったとき、新しい人間関係の構築に大変苦労しました。新しい環境に飛び込むこと自体がストレスであり、同僚とのコミュニケーションもうまくいかず、孤立感を感じることが多々ありました。特に、職場での飲み会やイベントでの付き合いが苦手で、「自分はうまくやれていないのではないか」と不安に思う日々が続きました。
また、恋愛関係においても、期待に応えることが難しいと感じることがありました。周囲の友人たちが次々と結婚や交際を始める中で、自分だけが取り残されているような気持ちになりました。社会的な期待や周囲の目を気にしすぎることで、余計に自分にプレッシャーをかけてしまうのです。
ある日、私は親友にその悩みを打ち明けました。彼女は静かに私の話を聞き、「他人と比較する必要はないよ。自分のペースで進めばいいんだから」と言ってくれました。その言葉に救われ、少しずつ自分自身を受け入れることができるようになりました。
自分自身を見つめ直す
ソーシャルメディアや社会的期待に振り回されることなく、自分自身を見つめ直すことが重要です。私もその過程で、自分が本当に何を望んでいるのか、自分の強みや価値は何なのかを再認識することができました。
例えば、職場での人間関係において、自分の強みである誠実さや努力を重視することで、少しずつ信頼を得ることができました。恋愛においても、他人のペースに惑わされず、自分自身が本当に幸せになれる関係を築くことが大切だと気づきました。
他人の成功を素直に祝福し、自分のペースで成長していくこと。それが、社会的プレッシャーや不安に対する一つの答えかもしれません。ソーシャルメディアの影響を受けすぎず、自分自身を大切にすることで、20代の不安を乗り越えていきたいと思います。
終わりに
私の経験から言えることは、他人と比較することなく、自分自身を大切にすることの重要性です。ソーシャルメディアの光と影、人間関係のプレッシャーに負けず、自分の道をしっかりと歩んでいくことが、20代の不安を乗り越えるための鍵となるでしょう。今後も自分のペースを保ちながら、成長していくことを目指していきます。
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