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初投稿

  • 執筆者の写真: 宏太 伊丹
    宏太 伊丹
  • 2024年6月9日
  • 読了時間: 7分

 20代の不安障害と向き合う日々

 

 初めての発作

20代の半ば、仕事のプレッシャーや将来への不安が重なり、突然胸が締め付けられるような感覚に襲われました。それはまるで息ができなくなるような恐怖で、何が起こっているのか理解できませんでした。病院に駆け込み、診断されたのは「不安障害」でした。その時のことを思い出すと、未だに心がざわつきます。

その日は特に忙しい日でした。朝からミーティングが続き、昼食をとる時間もないまま午後の会議に突入しました。会議室に入った瞬間、息が詰まるような感覚に襲われ、心臓がバクバクと鳴り始めました。周りの同僚が心配そうに見ている中、私は言葉が出なくなり、その場で倒れそうになりました。救急車で運ばれた病院で、医師から「不安障害」と診断されました。あの時の恐怖と無力感は、今でも鮮明に覚えています。

 社会不安障害との闘い

私の症状は社会不安障害(SAD)とも言われるもので、人前で話すことや、初対面の人と会うことが極度に怖くなります。仕事の会議やプレゼンテーションのたびに手が震え、声が上ずってしまう自分に自己嫌悪を感じました。周囲の目が気になり、完璧でいなければならないというプレッシャーがさらに不安を増幅させます【9†source】【10†source】。

ある時、重要なプレゼンテーションがありました。1週間前から準備を重ね、自分なりに完璧だと思っていました。しかし、いざ本番になると、手が震え、声が出なくなりました。スライドを操作する手も震えてうまくいかず、参加者の視線が痛いほど感じられました。その瞬間、全身が硬直し、頭が真っ白になりました。結局、プレゼンは途中で中断され、上司から厳しい言葉を受けました。あの経験は、自信を完全に失わせるものでした。

強迫性障害のエピソード

ある日、外出先でガラスの破片を見つけ、その瞬間に自分のズボンにその破片が付いてきて、家の中にも持ち込んでしまうのではないかという強烈な不安に襲われました。それからというもの、外出する度に同じ恐怖を感じ、外出自体が困難になりました。この強迫観念は、生活のあらゆる面で影響を及ぼし、掃除や消毒に多くの時間を費やすようになりました【10†source】。

特に印象深いのは、友人とショッピングモールに行った時のことです。楽しい時間を過ごしていたはずが、突然、床に散らばったガラスの破片を見つけました。その瞬間、頭の中で「この破片が家に持ち込まれたらどうしよう」という強烈な恐怖が生まれました。家に帰ると、ズボンを何度もチェックし、玄関先で脱ぎ捨ててから部屋に入るという行動を繰り返しました。それでも安心できず、部屋中を掃除し続けました。

 クオーターライフ・クライシス

20代の多くが経験する「クオーターライフ・クライシス」とは、自分の将来に対する焦りや不安のことを指します。大学を卒業し、社会人としての一歩を踏み出したものの、自分が本当にやりたいことは何か、このままこの仕事を続けていいのか、といった疑問が常につきまといました。多くの20代がこの時期にキャリアチェンジや自己啓発に取り組むのも、こうした不安から逃れたいという気持ちからです【8†source】。

私自身も、会社に入って3年目を迎えた頃、将来への不安に押しつぶされそうになりました。毎日同じような仕事をこなす中で、「本当にこれが自分のやりたいことなのか?」と自問自答する日々が続きました。友人との飲み会でも、周りが次々と新しい挑戦をしている話を聞くたびに焦りが募り、自分が取り残されているように感じました。そんな中、夜も眠れない日が続き、次第に体調を崩してしまいました。

助けを求めることの重要性

診療内科での治療は予約制が多く、すぐに診てもらえないこともしばしばです。しかし、早めに専門家の助けを求めることは非常に重要です。私の場合、カウンセリングを受けることで少しずつ自分の不安と向き合う方法を学びました。認知行動療法や曝露療法などの治療法が有効であることが多いですが、自分に合った治療法を見つけるまでには時間がかかることもあります【9†source】。

最初にカウンセリングを受ける決断をした時は、不安と恐怖でいっぱいでした。しかし、セラピストとの対話を通じて、自分の心の中にある不安を言葉にすることができるようになりました。認知行動療法では、具体的な状況を分析し、それに対する自分の反応を変えていく練習をしました。例えば、プレゼンテーションが怖いという問題に対して、事前にリラックスする方法を学んだり、少しずつ人前で話す練習を重ねることで、徐々に恐怖を克服していきました。

 日常生活での工夫

不安障害と付き合っていく上で、日常生活の中での工夫も大切です。私は毎日のルーティンを大切にし、規則正しい生活を心がけています。また、リラクゼーションのためにヨガや瞑想を取り入れるようにしています。これにより、少しずつ自分の心を落ち着かせることができるようになりました。さらに、友人や家族と過ごす時間を大切にし、孤独感を感じないように心がけています。

例えば、毎朝5分間の瞑想をすることを習慣にしました。最初は集中できず、頭の中が雑念でいっぱいでしたが、続けるうちに少しずつ心が静かになるのを感じました。また、週末には友人と散歩に出かけ、自然の中でリラックスする時間を作るようにしています。友人と過ごす時間は、悩みを共有し、笑顔を取り戻す貴重な時間です。

VRトレーニングの効果

最近では、VRを使った不安症の治療が注目されています。私も実際にVRトレーニングを試してみました。最初は半信半疑でしたが、実際に自分が恐れている状況を仮想空間で体験することで、少しずつその状況に慣れることができました。治療データを基に、自分の進捗を確認できることも大きな助けとなりました【11†source】。

初めてVRを使った治療を受けた時のことを覚えています。仮想空間で人前で話すシミュレーションを行う際、最初は非常に緊張しましたが、繰り返し行うことで徐々に不安が和らぎました。治療後、実際のプレゼンテーションでも以前より落ち着いて話せるようになり、少しずつ自信を取り戻していくことができました。

友達との交流

友達との交流も非常に大切です。私の不安障害を理解してくれる友達が周りにいることは、本当に心の支えになりました。ある時、友達が「今日はゆっくりカフェでお茶でもしよう」と誘ってくれました。最初は断ろうかと思いましたが、思い切って参加してみると、リラックスできる時間を過ごすことができました。友達との会話は気持ちを楽にしてくれ、不安を少しだけ和らげてくれる存在です。また、友達に自分の状況を正直に話すことで、理解とサポートを得ることができ、孤独感から解放されました。

 他の人との交流

不安障害を持つ人々との交流も大切です。同じような悩みを持つ人たちと話すことで、自分だけが孤立しているわけではないと感じることができます。私はオンラインのサポートグループに参加し、同じような経験を持つ人たちと情報を共有するようにしています。これにより、自分の経験を他の人と共有することで、新たな視点を得ることができました。

 最後に

不安障害と向き合う日々は決して楽なものではありません。それでも、自分を責めず、少しずつ前に進むことが大切です。同じように苦しんでいる方々に、この日記が少しでも希望や勇気を与えることができれば幸いです。自分のペースで、できることから始めてみてください。誰もが、心の健康を取り戻すための一歩を踏み出す権利があります。

 参考記事

この日記が、同じ悩みを持つ方々にとって少しでも支えとなることを願っています。

更新頻度を高めて投稿していきますので、一緒に頑張りましょう。あなたは一人ではないということを伝えたくてこの記事を作成するに至りました。応援よろしくお願いします。

 
 
 

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